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ゲンロンαにイベントのレポート記事を掲載しています。ぜひお読みください。
記事URL= https://genron-alpha.com/article20210422_01/
【イベント概要】
明治学院大学教授の稲葉振一郎さん、専修大学教授の河野真太郎さんによる対談番組を放送します。
テーマは「ポップカルチャーを社会的に読解する」。稲葉さんの著書『ナウシカ解読』では、マンガ『風の谷のナウシカ』の緻密な読解を通して、宮崎駿の思想的探求、現代社会における意義を論じています。一昨年末に刊行された増補版では、さらに長谷川裕一、虚淵玄、伊藤計劃、庵野秀明などを取り上げることで、芸術・娯楽作品の本領と魅力に深く迫ります。
河野さんは、著書『戦う姫、働く少女』において、『アナと雪の女王』『風の谷のナウシカ』といったポップカルチャー作品の分析を通して、ポストフェミニズムと女性表象のあり方、ポストフェミニズムと新自由主義と呼ばれる時代の関連について考察しました。稲葉さんも、著書『「新自由主義」の妖怪』などで新自由主義をとらえ直す議論を展開しています。
近年、社会全体でより関心が高まるジェンダーの問題、さらに資本主義や労働の問題を、ポップカルチャーを通してどのように論じることができるのか。そもそも、ポップカルチャーをはじめとする「フィクション」を経由することで社会を分析するとはどういうことなのか。
おふたりはともにゲンロンカフェ初登壇。ご期待ください!
※ 放送のみ(会場は無観客)のイベントです。
稲葉振一郎 Shinichiro Inaba
1963年生まれ。明治学院大学社会学部教授。一橋大学社会学部卒業、東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学。専門は主に社会哲学。著書に『ナウシカ解読 増補版』(勁草書房)、『AI時代の労働の哲学』(講談社)、『銀河帝国は必要か?』(筑摩書房)、『社会学入門・中級編』(有斐閣)、『「新自由主義」の妖怪』(亜紀書房)、『政治の理論』(中央公論新社)、『宇宙倫理学入門』(ナカニシヤ出版)、『不平等との闘い』(文藝春秋)、『社会学入門』(NHK出版)、『「資本」論』(筑摩書房)、『増補 経済学という教養』(筑摩書房)など。【写真=新井卓】
河野真太郎 Shintaro Kono
1974年生まれ。専修大学国際コミュニケーション学部教授。専門はイギリス文学・文化、新自由主義の文化と社会。著書に『戦う姫、働く少女』(2017年、堀之内出版)、編著に『文化と社会を読む 批評キーワード辞典』(2013年、研究社)、訳書にトニー・ジャット/ティモシー・シュナイダー『20世紀を考える』(みすず書房、2015年)など。