生存と不確実性の経済──スケールしないお金の話【『ゲンロン12』刊行記念】

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【イベント概要】

ゲンロン12』刊行記念イベント第5弾は、特集「無料とはなにか」に寄稿いただいた小川さやかさんをお招きし、東浩紀との対談をお届けします。

小川さんは、「マチンガ」と呼ばれるタンザニア人行商人のフィールドワークをタンザニアと香港で続けている気鋭の人類学者。2019年に刊行された『チョンキンマンションのボスは知っている』は、河合隼雄学芸賞と大宅壮一ノンフィクション賞を受賞し大きな話題になりました。

小川さんが注目しているのは、グローバル化しスケール化するプラットフォーム資本主義とはまったく逆の性質をもつ、属人的で流動的でありながら、一定の信頼関係を生み出す「インフォーマル経済」のあり方です。『ゲンロン12』の論文「反自動化経済論」では、プラットフォーム資本主義が監視社会化につながる危険を指摘しつつ、それを逃れる道のヒントをマチンガたちの実践やデリダの贈与の観念に求めています。

2010年代の思想界においては、「資本主義リアリズム」(マーク・フィッシャー)を乗り越える道として、加速主義やシンギュラリティのようなとても観念論的な話ばかりが交わされてきました。そのようななかで小川さんの研究は、とても世俗的な観察にもとづき、現実的な希望を見出す重要な試みのように思われます。それはまた、ゲンロンやシラスの実践にもつながるものです。

小川さんと東は初対面。司会は、ゲンロンの編集者で、『ゲンロン12』でウティット・ヘーマムーンの随筆を訳したタイ文学者でもある福冨渉が務めます。ご期待ください。(東浩紀)

※ 放送のみ(会場は無観客)のイベントです。
 

201612
ゲンロン12
2021年9月発行 A5判並製 本体480頁
ISBN:978-4-907188-42-9

小川さやか Sayaka Ogawa

立命館大学先端総合学術研究科・教授。1978年生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科一貫制博士課程指導認定退学。博士(地域研究)。専門は文化人類学、アフリカ研究。国立民族学博物館研究戦略センター機関研究員、同助教、立命館大学先端総合学術研究科准教授を経て現職。主な著書に『都市を生きぬくための狡知—タンザニアの零細商人 マチンガの民族誌』(2011年、世界思想社、第33回サントリー学芸賞)、『「その日暮らし」の人類学—もう一つの資本主義経済』(2016年、光文社)、『チョンキンマンションのボスは知っている—アングラ経済の人類学』(2019年、春秋社、第8回河合隼雄学芸賞、第51回大宅壮一ノンフィクション賞)など。

東浩紀 Hiroki Azuma

1971年東京生まれ。批評家・作家。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。株式会社ゲンロン創業者。専門は哲学、表象文化論、情報社会論。著書に『存在論的、郵便的』(1998年、第21回サントリー学芸賞 思想・歴史部門)、『動物化するポストモダン』(2001年)、『クォンタム・ファミリーズ』(2009年、第23回三島由紀夫賞)、『一般意志2.0』(2011年)、『ゲンロン0 観光客の哲学』(2017年、第71回毎日出版文化賞 人文・社会部門)、『ゆるく考える』(2019年)、『テーマパーク化する地球』(2019年)、『哲学の誤配』(2020年)、『ゲンロン戦記』(2020年)ほか多数。対談集に『新対話篇』(2020年)がある。

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放送開始
2021/11/25 19:00
公開終了
2022/05/25 23:59
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放送開始
2021/11/25 19:00
タイムシフト視聴終了
2021/12/03 23:59