クリミアから見る戦争と平和──戦闘、療養、観光

カフェに
行く

  • 一般 入場券
    2,500円
  • 学生 入場券
    2,000円
  • 友の会会員限定最前列席  入場券
    3,000円

ネットで
見る

  • チャンネル会員
    無料
  • 一般
    990円
  • チャンネル会員
    無料
  • 一般
    1,000円

【イベント概要】

ロシアがウクライナに侵攻してからすでに150日以上が経ちました。日本では報道が減ってきましたが、戦争は続いており、終わる気配はありません。この暴力が一刻も早く停止されることを願って止みません。
ロシアの歴史では、ナポレオン戦争、クリミア戦争、両世界大戦、そして今回の戦争と、大規模な戦争が繰り返されていることがわかります。現在の戦争を考えるのに、過去の戦争に学ぶことは意味があるでしょう。ロシア史家の池田嘉郎さんと、日本近現代史がご専門の辻田真佐憲さんをお迎えし、19世紀のクリミア戦争、そして戦後の保養地の誕生についてお話を伺います。また、ロシア史にとってクリミアという土地がもつ意味についても考えてみたいと思います。聞き手はゲンロンの上田洋子です。
現在の戦争の発端となったのは、2014年のロシアによるクリミア侵攻です。その160年ほどまえ、1853年10月から56年3月の2年半にわたって行われたのがクリミア戦争でした。当時のロシアは東方正教徒の保護者を名乗り、オスマン帝国に戦争を仕掛けます。これに対して英・仏などがオスマン側につき、ロシア軍は孤独な戦いを強いられました。この戦争には若きトルストイも参加し、『セヴァストーポリ』(1855-56)という作品を残しています。
この戦争では、従軍看護婦・ナイチンゲールが活躍し、赤十字設立のきっかけをつくりました。そうして、戦争における医療や人道主義が発展していくことになります。他方、敗戦国のロシアでは「大改革」の時代が始まります。敗戦と改革・革命はロシア史で繰り返されるパターンです。
戦後、クリミアは軍人の保養地として開発されていき、19世紀末にはチェーホフの文学にも登場するほど人気を博します。1914年に第一次世界大戦が始まると、ロシア帝国では国内の保養地への関心が急激に高まります。兵士を慰撫する必要が生じたことと、敵国ドイツの保養地に行けなくなったことがその背景にありました。

日本の温泉にも軍人の保養地として発展したものがあります。戦争の跡地をめぐり、悲劇を継承する旅をダークツーリズムと呼びますが、戦争は保養の旅や医療ツーリズムをも生み出します。そもそも、戦地への行軍じたいが旅でもあるでしょう。
なぜクリミアは戦場になってきたのか。戦争はどのような副産物を産むのか。そもそもロシアやウクライナの歴史にとって戦争はどういったものなのか。戦争が少し身近になってしまったいま、じっくり考えてみたいと思います。(上田洋子)

 
☆ 池田嘉郎さんのブログにて、イベントに向けたメッセージと関連資料の紹介をいただきました。下記リンクからぜひお読みください!
https://researchmap.jp/blogs/blog_entries/view/108227/d1010b47c79dc10131a9b6b0d772c0aa?frame_id=561056

辻田真佐憲 Masanori Tsujita

1984年大阪府生まれ。文筆家、近現代史研究者。慶應義塾大学文学部卒業。同大学大学院文学研究科中退。2011年より執筆活動を開始し、現在、政治・戦争と文化芸術の関わりを研究テーマとしている。著書に『日本の軍歌』、『ふしぎな君が代』『大本営発表』『天皇のお言葉』(以上、幻冬舎新書)、『空気の検閲』(光文社新書)『愛国とレコード』(えにし書房)、『たのしいプロパガンダ』(イースト新書Q)、『古関裕而の昭和史』 (文春新書) などがある。共著に『教養としての歴史問題』(東洋経済新報社)、『新プロパガンダ論』(ゲンロン)などがある。歴史資料の復刻にも取り組んでおり、監修CDに『日本の軍歌アーカイブス』(ビクターエンタテインメント)、『出征兵士を送る歌 これが軍歌だ!』(キングレコード)、『日本の軍歌・軍国歌謡全集』(ぐらもくらぶ)などがある。

上田洋子 Yoko Ueda

撮影=Gottingham
1974年生まれ。ロシア文学者、ロシア語通訳・翻訳者。博士(文学)。ゲンロン代表。早稲田大学非常勤講師。著書に『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド 思想地図β4-1』(調査・監修、ゲンロン、2013)、『瞳孔の中 クルジジャノフスキイ作品集』(共訳、松籟社、2012)、『歌舞伎と革命ロシア』(編著、森話社、2017)、『プッシー・ライオットの革命』(監修、DU BOOKS、2018)など。展示企画に「メイエルホリドの演劇と生涯:没後70年・復権55年」展(早稲田大学演劇博物館、2010)など。

カフェに
行く

  • 一般 入場券
    2,500円
  • 学生 入場券
    2,000円
  • 友の会会員限定最前列席  入場券
    3,000円

ゲンロン友の会について詳しくはこちら

ネットで
見る

  • チャンネル会員
    無料
  • 一般
    990円
チャンネルサイトはこちらから

放送開始
2022/08/11 19:00
公開終了
2023/02/08 23:59
  • チャンネル会員
    無料
  • 一般
    1,000円
チャンネルサイトはこちらから

放送開始
2022/08/11 19:00
タイムシフト視聴終了
2022/08/18 23:59