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【イベント概要】
『22世紀の民主主義』(SB新書)が22万部を突破し、メディアで引っ張りだこの経済学者・成田悠輔さんがゲンロンカフェにやってきます。
成田さんは同書で、ビッグデータをアルゴリズムによって分析することで、選挙にはあらわれない真の民意を抽出し、自動的に政策立案や意思決定に反映するという構想を提案しています(無意識データ民主主義)。
この構想は東浩紀が11年前に出版した『一般意志2.0』に通じるところがあり、じっさい同書の注で名前もあがっているのですが、そんな東自身は最近の『ゲンロン13』の論文で『一般意志2.0』を自己批判しています。『一般意志2.0』や無意識データ民主主義の構想は楽観的な技術信仰——東はそれを「シンギュラリティ民主主義」と呼びます——であり、政治から「個人」という単位を消してしまうのでむしろ危険だというのです。
技術的進歩によって生身の政治家は不要になると言う成田悠輔さんと、政治の単位としての人間個人の必要性を主張する東浩紀。「民主主義」をめぐって真っ向から意見が対立しているようにみえる二人の議論は一体どこへむかうのか!?
ちなみに成田さんと東には意外な接点があります。それは、『ゲンロン13』の論文でも最後に議論の対象になっている、『なめらかな社会とその敵』の著者でスマートニュース創業者の鈴木健氏。東はGLOCOM時代に鈴木氏とともに研究会を運営していましたが(「ISED——情報社会の倫理と設計」)、同氏は成田さんも大学時代から親交がありました。
いちどは交わったかもしれない成田さんと東の思考は、どのように分かれ、あるいは重なるのか。ゲンロンカフェだからこそできる、ポストモダン思想と情報社会論の最先端の交錯にご期待ください。
※ 成田さんはリモート出演ではなく、実際にゲンロンカフェにお越しになる予定です。

『ゲンロン13』(ゲンロン)

成田悠輔 Yusuke Narita
夜はアメリカでイェール大学助教授、昼は日本で半熟仮想株式会社代表。専門は、データ・アルゴリズム・ポエムを使ったビジネスと公共政策の想像とデザイン。ウェブビジネスから教育・医療政策まで幅広い社会課題解決に取り組み、多くの企業や自治体と共同研究・事業を行う。混沌とした表現スタイルを求めて、報道・討論・バラエティ・お笑いなど様々なテレビ・YouTube番組の企画や出演にも関わる。東京大学卒業(最優等卒業論文に与えられる大内兵衛賞受賞)、マサチューセッツ工科大学(MIT)にてPh.D.取得。一橋大学客員准教授、スタンフォード大学客員助教授、東京大学招聘研究員、独立行政法人経済産業研究所客員研究員などを兼歴任。内閣総理大臣賞・オープンイノベーション大賞・MITテクノロジーレビューInnovators under 35・KDDI Foundation Award貢献賞など受賞。著書に『22世紀の民主主義:選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』など。

東浩紀 Hiroki Azuma
1971年東京生まれ。批評家・作家。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。株式会社ゲンロン創業者。専門は哲学、表象文化論、情報社会論。著書に『存在論的、郵便的』(1998年、第21回サントリー学芸賞 思想・歴史部門)、『動物化するポストモダン』(2001年)、『クォンタム・ファミリーズ』(2009年、第23回三島由紀夫賞)、『一般意志2.0』(2011年)、『ゲンロン0 観光客の哲学』(2017年、第71回毎日出版文化賞 人文・社会部門)、『ゆるく考える』(2019年)、『テーマパーク化する地球』(2019年)、『哲学の誤配』(2020年)、『ゲンロン戦記』(2020年)、『忘却にあらがう』(朝日新聞出版)ほか多数。対談集に『新対話篇』(2020年)がある。