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【イベント概要】
爆笑問題の太田光さんがゲンロンカフェに登壇決定!
1988年に相方の田中裕二さんとコンビを結成し、数々のレギュラー番組や雑誌連載などを抱え、お笑いのみならず幅広いシーンで活躍を続ける太田さん。大の読書家であり、文学や小説にも造詣が深いことでも知られています。2010年には初めての小説『マボロシの鳥』を上梓。2作目『文明の子』に続く、11年ぶりの書き下ろし長編『笑って人類!』が今年3月に発売され話題を呼んでいます。
『笑って人類!』の舞台は約100年後の近未来。日本を彷彿とさせる極東の小国「ピースランド」のダメダメ総理が、飛行機に乗り遅れて世界の主要国が集結する会議にまさかの遅刻。しかし、そのおかげでテロからの惨劇にまぬがれ、世界の平和のために立ち上がることになる──ユーモアや風刺があふれるドタバタ活劇であると同時に、言葉の持つ力を再発見しようとする物語です。
太田さんへのインタビューを度々おこなってきたノンフィクションライターの石戸諭さんが聞き手となり、本作の話題を中心にたっぷりとお話をうかがいます。
【聞き手の石戸諭さんより】
太田光は何より言葉の人である。それも誠実な言葉を選ぶ力を持つ人だ。
彼の発言は時に激しい炎上を呼ぶ。旧統一教会問題での発言は「教団擁護」と批判され、テレビに出すなとキャンペーンを張られた。選挙特番で政治家を笑い飛ばした態度は大バッシングを引き起こしたこともある。
多くの人は、ここで眉をひそめるか、批判と同調して終わる。ところが、彼はたった一人で批判と向き合い、考えたことを時に時事エッセイで誠実に記し、時にコントの台本にして自身を茶化し、時に小説の元ネタにしてディテールを構築するーー。彼は、あらゆる言葉で批判した人たちに伝えることをあきらめない。
統一教会問題の渦中にあった時でも、彼はこんなことを語っていた。
「笑いは人と人が違うからこそ生まれるもの。時事ネタも人によって受け取り方が違うでしょ。その違いの中に、おかしさがある。違いからネタが生まれるからこそ、笑いには常に人を傷つける可能性があるし、逆に人によっては救われたと受け止められる可能性もある。俺はそんなもんだと思っている。
笑いは赦しでもある。笑いのネタにするということは、その人を赦して次に向かっていくということ。炎上騒動を笑いのネタにするというのもそういうことだよね」
太田光の表現は多面体だが、貫く軸は確かにある。それは何か? もっとじっくりと、普段とは違う舞台で軸を浮き彫りにしたい。そんな企みをぜひ楽しんでもらいたい。
★ 【幻冬舎plus】太田光さん『笑って人類!』刊行記念インタビュー(聞き手=石戸諭さん)
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太田光『笑って人類!』(幻冬舎)
太田光 Hikari Ota
石戸諭 Satoru Ishido
1984年、東京都生まれ。ノンフィクションライター。立命館大学法学部卒業。2006年、毎日新聞社に入社。2016年、BuzzFeed Japanに移籍。2018年、独立してフリーランスのライターに。2020年、「ニューズウィーク日本版」の特集「百田尚樹現象」で第26回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞、2021年、「文藝春秋」掲載のレポート「『自粛警察』の正体」で第1回PEPジャーナリズム大賞を受賞。週刊誌から文芸誌、インターネットまで多彩なメディアヘの寄稿に加え、テレビ出演など幅広く活躍中。著書に、『リスクと生きる、死者と生きる』(亜紀書房)、『ルポ 百田尚樹現象 愛国ポピュリズムの現在地』(小学館)、『ニュースの未来』(光文社新書)、『視えない線を歩く』(講談社)、『東京ルポルタージュ』(毎日新聞出版)。