カフェに
行く
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一般 入場券3,000円
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学生 入場券2,500円
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友の会会員限定最前列席 入場券3,500円
ネットで
見る
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チャンネル会員無料
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一般1,485円
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チャンネル会員無料
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一般750円
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チャンネル会員無料
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一般1,500円
webゲンロンにイベントのレポート記事を掲載しています。ぜひお読みください。
記事URL= https://webgenron.com/articles/article20240430_01
【イベント概要】
ゲンロン代表の上田洋子が2023年度日本ロシア文学会大賞を受賞しました。
これを記念して、ゲンロンカフェでイベントを開催いたします。聞き手に、メディア研究者の清水知子さんをお迎えし、ポストソ連のロシア社会における、アートと社会運動、そしてインターネットの役割について考えます。また、ジュディス・バトラー『非暴力の力』の翻訳者でもある清水さんと、戦時下の芸術についても議論します。
◆
ロシアではストリートの文化が伝統的に力を持っていました。文学では、ゴーゴリの『ネフスキー大通り』(1835)から、ドストエフスキーの『悪霊』(1872)やマヤコフスキーの詩「ストリートからストリートへ」(1913)にまで多くの作品が、ストリートを舞台にしてきました。
ソ連崩壊後、ロシアのストリートはますます文化・芸術の場となっていきます。人々はストリートで、ソ連時代には許されなかった自由を謳歌するアート・パフォーマンスやアクションを行います。メディアの拡張とともに、それらはインターネット空間にも進出しました。メーデーのデモをアートのイベントに読み替える「モンストラーツィヤ」(2004)はネット上で中継され、プッシー・ライオットやヴォイナらアート・アクティビストたちはアクション動画を迅速に編集してYouTubeに投稿します。こうして、彼らの作品は笑いを誘い、共感を集め、壮大に炎上しながら広がっていきました。
戦時下の現在、SNSには反戦の声が見られます。現在のロシアでは、反戦を表明しただけで、「ロシア軍に対する名誉毀損」として拘束されたり、「外国エージェント」(スパイ予備軍)のレッテルを貼られかねません。そんななか、人々はこれまでに社会運動やアート・アクティヴィズムで蓄積されてきた方法を用いて、工夫をしながら声を上げています。
ロシアにおいて、街やインターネットという開かれた空間で、アーティストや活動家はどのように作品を展開し、社会的な主張を表明し、さまざまな暴力に抗ってきたのか。現在の状況も踏まえつつ、探ってみます。(上田洋子)
上田洋子 Yoko Ueda
撮影=Gottingham
1974年生まれ。ロシア文学者、ロシア語通訳・翻訳者。博士(文学)。ゲンロン代表。早稲田大学非常勤講師。2023年度日本ロシア文学会大賞受賞。著書に『ロシア宇宙主義』(共訳、河出書房新社、2024)、『プッシー・ライオットの革命』(監修、DU BOOKS、2018)、『歌舞伎と革命ロシア』(編著、森話社、2017)、『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』(調査・監修、ゲンロン、2013)、『瞳孔の中 クルジジャノフスキイ作品集』(共訳、松籟社、2012)など。展示企画に「メイエルホリドの演劇と生涯:没後70年・復権55年」展(早稲田大学演劇博物館、2010)など。
清水知子 Tomoko Shimizu
愛知県生まれ。筑波大学人文社会系准教授。博士(文学)。専門は文化理論、メディア文化論。著書に『文化と暴力ー揺曳するユニオンジャック』(月曜社)、『ディズニーと動物ー王国の魔法をとく』(筑摩書房)、『コミュニケーション資本主義と〈コモン〉の探求』(共著、東京大学出版)。訳書に、ジュディス・バトラー『アセンブリー行為遂行性・複数性・政治』(共訳、青土社)、『叛逆 マルチチュードの民主主義宣言』(共訳、NHKブックス)、デイヴィッド・ライアン『9・11以後の監視』(明石書店)など。
カフェに
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一般 入場券3,000円
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学生 入場券2,500円
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友の会会員限定最前列席 入場券3,500円
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