カフェに
行く
-
一般 入場券3,800円
-
学生 入場券3,300円
-
友の会会員限定最前列席 入場券4,300円
ネットで
見る
-
チャンネル会員無料
-
一般1,980円
-
チャンネル会員無料
-
一般2,000円
記事URL= https://webgenron.com/articles/article20240513_01/
【イベント概要】
2025年4月に開学予定のZEN大学(仮称・設置認可申請中)と株式会社ゲンロンが共同で運営する新公開講座第6弾。登壇するのは、ドワンゴ取締役COOでニコニコ運営の代表を務める栗田穣崇さん、大野総合法律事務所の代表パートナーを務める大野聖二弁護士、ZEN大学仕掛け人でありニコニコに関する特許の構築に携わった川上量生さんです。
イベントのテーマは「ネット通信と文化をめぐる権利」。イベントでは、ネット文化に端を発した商標権とネット通信をめぐる知的財産権をめぐるふたつの問題を取り上げます。
ひとつは、「ゆっくり茶番劇」商標問題。直接の権利関係者ではないゆっくり系動画投稿者による商標権取得をきっかけにネット上で注目を集めた本件は、地上波のニュース番組にも取り上げられるなど、広く世間にも知られることになります。ドワンゴの栗田さんはこの騒動を収めるのに尽力されました。商標登録申請については、かねてより法律の抜け穴を突いた行為が問題視されていますが、騒動の中ではドワンゴ社も「コミュニティが築き上げてきた文化を独占・私物化するような行為に憤りを覚えています」と強い懸念を示しました。
もうひとつは、ニコニコのコメントシステムの特許侵害をめぐる「ドワンゴ対FC2事件知財高裁大合議判決」です。海外サーバーを含むシステムに日本の特許権が及ぶかどうかが争点となったこの裁判で、訴訟代理人を務めたのが大野弁護士です。国境をまたいだ「域外適用」を認めた判例、日本において第三者意見募集制度が初めて利用された案件、知財高裁全体の意見を反映した運用となる「大合議」の判決……と、さまざまなポイントで知的財産権に関わる業界から注目された事例でした。知的財産権に普段はあまりなじみがない私たちにとっても、ネットのサービスを利用・提供、ビジネス展開するうえで、これらの判決はおおきな影響があるのかもしれません。
栗田さんと大野弁護士、そして商標権騒動で争点となったニコニコに関する特許を構築し、FC2への訴訟を主導した川上さんをお招きし、ネット時代の権利と文化を考えます。
==
ZEN大学は、すべての授業をインターネットを介して受けられる2025年4月開学予定の”日本発の本格的なオンライン大学”です。大学卒業資格取得に必要な学びをオンラインで完結することができます。
特定の学問領域に偏ることなく幅広く、ネットを駆使して、全国、いつでも、どこでも、最先端の学びを提供します。また、企業や地域などと連携したプログラムやインターンシップなどの機会を豊富に創出し、これからの社会を生き抜く実践力を養います。
※ZEN大学は設置認可申請中のため、掲載している内容は今後変更の可能性があります。
大野聖二 Seiji Ohno
1959年生まれ。愛媛県出身。
東京大学法学部卒業。ジョージ・ワシントン大学法学修士号(特許・知的財産法)取得。
日本国 及び ニューヨーク州弁護士。
2000年 弁護士法人大野総合法律事務所設立、代表パートナー。
慶應義塾大学ロースクール非常勤講師(知的財産法務担当)。
知的財産権訴訟、特に、先端技術、国際的な特許侵害訴訟を専門とし、特許権の域外適用の問題には、カードリーダー事件最高裁判決(2002年)以来、20年以上に渡って取り組んでいる。
論文「均等論と二つのエストッペル論(パテント・1996)」、「均等論における本質的部分及び意識的除外」(知財管理・2004)「機能的クレームの日米比較」(片山還暦・2010)
栗田穣崇 Shigetaka Kurita
1972年生まれ。岐阜県出身。専修大学経済学部卒業。95年株式会社NTTドコモ入社。
iモードの立ち上げに従事。企画・開発した絵文字はニューヨーク近代美術館および香港M+のコレクションに収蔵されている。
その後、ぴあ株式会社、バンダイナムコエンターテインメント株式会社を経て、2015年に株式会社ドワンゴへ入社。
現在は同社の専務取締役COO・ニコニコ運営代表、株式会社カスタムキャスト取締役。
川上量生 Nobuo Kawakami
1968年生まれ。大阪府出身。京都大学工学部卒業。97年株式会社ドワンゴ設立。
通信ゲーム、着メロ、動画サービス、教育などの各種事業を立ち上げる。
株式会社ドワンゴ顧問、株式会社KADOKAWA取締役、学校法人角川ドワンゴ学園理事、スタジオジブリプロデューサー見習い。
著書として『ルールを変える思考法』(KADOKAWA)など。