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一般 入場券4,000円
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チャンネル会員無料
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一般1,980円
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チャンネル会員無料
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一般2,000円
新時代の教養講座「ゲンロン・セミナー」第2期が始動! 今回のテーマは「まちがい」です。
第1回 2月3日(土) 納富信留(古代ギリシア哲学)「古代ギリシア哲学とまちがい」
第2回 3月16日(土) 山崎孝明(臨床心理学)「心理臨床とまちがい」
第3回 4月20日(土) 岡室美奈子(演劇研究・メディア論)「演劇とまちがい」
第4回 5月18日(土) 吉川浩満(認知科学・進化論)「認知科学・進化論とまちがい」
第5回 6月29日(土) 辻田真佐憲(近現代史)「近現代史とまちがい」
第6回 7月13日(土) アフターセッション(聞き手をつとめた院生・若手研究者と会場のみなさまでおこなう全講義振り返り)
本イベントのチケットのご購入はこちらから。
本イベントは、ゲンロンカフェでの会場観覧、またはシラス・ニコニコ生放送のゲンロン完全中継チャンネルからインターネット配信でご覧いただけます。
会場での当日券販売も行います。ただし、ご準備できる座席数に限りがございます。おはやめにPeatixでご予約いただくようお願いをいたします。Peatixでのお申込みは、イベント当日の開始時刻まで可能です。
放送開始から4時間30分を超えてイベントが続いた場合、ニコ生では配信を終了しますが、シラスでは有料で延長配信をおこないます。
シラスのシステム上、延長部分のみの購入はできません。延長部分のご視聴をされたい方は、あらかじめシラスで番組本編をご購入ください。
【イベント概要】
2023年2月、新時代の教養講座として始動した「ゲンロン・セミナー」。その第2期「1000分で『まちがい』学」の第3回講義のテーマは「演劇とまちがい」です。講師には、サミュエル・ベケット、テレビドラマ、現代演劇を専門とする岡室美奈子先生をお招きします。
岡室先生がご研究するベケットは、アイルランド出身で、第二次世界大戦後はパリで活躍した劇作家です。ベケットの代表作である戯曲『ゴドーを待ちながら』は、2人の浮浪者がゴドーを待ちながらボケとツッコミを交えた、たわいもない会話をし続ける作品です。岡室先生いわく、ベテランの役者でも2人のセリフは覚えづらく、ベケットは「まちがい」を誘うように作品を作っているところがあるそうです。『ゴドーを待ちながら』をはじめ、ベケットは現代演劇にも大きな影響を与えた作家として知られます。
講義では、ベケットとその代表作である『ゴドーを待ちながら』を中心に、作品に込められた「まちがい」に着目して演劇とはなにか、そして「よりよく失敗する」こととはどういうことなのかを考えます。ご期待ください!
【講師の岡室美奈子先生より】
ベケットは『いざ最悪のほうへ』(Worstward Ho)のなかで「いつも試した。いつも失敗した。だからなんだ。また試せ。また失敗しろ。もっとよく失敗しろ」と書いています。ベケットは戯曲、小説、詩、ラジオドラマ、テレビドラマ、映画のシナリオなどさまざまなジャンルの作品を書きましたが、物事がうまくいく人やうまくやれる人は一人も出てきません。たぶんベケット自身にとっても、ノーベル文学賞を受賞してもなお「書くこと」は失敗することだったのでしょう。しかしその失敗の痕跡であるベケットの作品に、私たちは心を揺さぶられます。
コロナ禍のなかで『ゴドーを待ちながら』の二人のホームレス、ウラジミールとエストラゴンがただ待っていることの意味を考えました。はたしてそれはネガティヴなことなのか、と。待ち人はいっこうにやって来ないし、何をやってもうまくいかない二人ですが、そこには奇妙なおかしみと明るさがあります。「成功」や「成長」、「達成」を善とする価値観とは無縁な世界で失敗し続けること、そこにベケットの美学があったのだと思います。
このセミナーでは、「もっとよく失敗する」(fail better)とはどういうことか、みなさんと一緒に考えてみたいと思います。
岡室美奈子 Minako Okamuro
早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程退学、University College Dublin大学院博士課程修了。早稲田大学教授。文学博士。2023年3月まで10年にわたり早稲田大学演劇博物館館長を務める。専門はサミュエル・ベケット、テレビドラマ、現代演劇の研究。主な共編著書に『サミュエル・ベケット!――これからの批評』、『60年代演劇再考』(ともに水声社)など、主な訳書に『新訳ベケット戯曲全集1 ゴドーを待ちながら/エンドゲーム』、『ベケット伝』(ともに白水社)など。文化審議会委員、日本演劇学会理事などを務める。
青山俊之 Toshiyuki Aoyama
1992年生まれ。筑波大学大学院人文社会科学研究科国際日本研究学位プログラム博士課程。専門は言語人類学や記号論、研究テーマは自己責任論。