上田久美子の The 舞台の哲学──すべては宝塚からはじまった?

カフェに
行く

  • 一般 入場券
    3,800円
  • 学生 入場券
    3,300円
  • 友の会会員限定最前列席  入場券
    4,300円

ネットで
見る

  • チャンネル会員
    無料
  • 一般
    1,980円

本イベントは、ゲンロンカフェでの会場観覧、またはシラスのゲンロン完全中継チャンネルからインターネット配信でご覧いただけます。

残席がある場合、会場での当日券販売も行います。ただし、ご準備できる座席数に限りがございます。おはやめにPeatixでご予約いただくようお願いをいたします。Peatixでのお申込みは、イベント当日の開始時刻まで可能です。

【イベント概要】

2024年7月にシラスにチャンネルを開設する、脚本演出家の上田久美子さんが登場。宝塚時代から現在まで、創作とその裏側をじっくりうかがう夢の3時間が実現します!

上田さんは2022年まで宝塚歌劇団の作・演出として活躍。現在は現代演劇やオペラなど、舞台芸術の多様なジャンルで活動されています。歴史への自由な想像力やSF的な思考実験で人類の過去と未来を描き出すスケールの大きい作品群は、宝塚時代もその後も高い評価を受けています。

宝塚時代の上田さんは、数々の斬新な試みを成功させています。
その一例に、女性が男性を演じるが故に類型的になりがちな男女の役割にメスを入れ、刷新したことがあります。たとえば雪組の『fff -フォルティッシッシモ-』(2021年)では、ベートーヴェンの生涯を、同じ時代を生きたナポレオンとゲーテを参照しながら描き出し、ロマン主義と創作の熱気を舞台に現出させて大きな感動を呼びました。この作品で娘役トップスターが演じるのはベートーベンに不幸や歓喜をもたらす「運命」です。宝塚には不可欠な恋愛要素はほとんどありませんでした。

退団後も、樹木と人間が共生するなかで起こるサスペンス劇『バイオーム』や、イタリア民衆劇を日本の旅芝居に読み替える斬新なオペラ作品『道化師』など、魅力あふれる独自の世界を生み出しています。
上田さんが宝塚で鍛え上げた舞台芸術の技術と理念、その演劇思想は、これからどう展開されていくのか。そしてシラスでの配信はどんな意図をもってはじめられたのか。そもそも舞台芸術とは人間にとってなんなのか。

聞き手は小学生から高校生まで阪急沿線に暮らし、ひたすら宝塚に通っていたゲンロンの上田洋子です。

上田さんは大学時代、哲学を学んでいたとのこと。骨太な上田作品には、そんなことも関係しているのかもしれません。舞台芸術のこれからが楽しみでならなくなるイベントになるはずです。(上田洋子)

上田久美子 Kumiko Ueda

奈良県出身。京都大学文学部仏文学科修士課程、一般企業勤務を経て、宝塚歌劇団演出部に入団。オリジナル戯曲で深遠なテーマ性とエンタテイメント性を両立させ支持を集めたが、2022年に退団。同年に、人間ドラマの世界と植物界の二重構造を描いたスペクタクルリーディング「バイオーム」にて岸田國士戯曲賞ノミネート。2023年、全国共同制作オペラシリーズ「道化師」「田舎騎士道」で初めてオペラ演出。関西弁超訳の字幕と、19世紀イタリアの庶民の情景を現代日本の貧困の現実に置き換えた演出が話題に。その後、文化庁新進芸術家海外研修でフランス研修。2024年3月に自身のカンパニーprojectumï(任意団体)を設立。

上田洋子 Yoko Ueda

撮影=Gottingham
1974年生まれ。ロシア文学者、ロシア語通訳・翻訳者。博士(文学)。ゲンロン代表。早稲田大学非常勤講師。2023年度日本ロシア文学会大賞受賞。著書に『ロシア宇宙主義』(共訳、河出書房新社、2024)、『プッシー・ライオットの革命』(監修、DU BOOKS、2018)、『歌舞伎と革命ロシア』(編著、森話社、2017)、『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』(調査・監修、ゲンロン、2013)、『瞳孔の中 クルジジャノフスキイ作品集』(共訳、松籟社、2012)など。展示企画に「メイエルホリドの演劇と生涯:没後70年・復権55年」展(早稲田大学演劇博物館、2010)など。

カフェに
行く

  • 一般 入場券
    3,800円
  • 学生 入場券
    3,300円
  • 友の会会員限定最前列席  入場券
    4,300円

ゲンロン友の会について詳しくはこちら

ネットで
見る

  • チャンネル会員
    無料
  • 一般
    1,980円
チャンネルサイトはこちらから

放送開始
2024/08/21 19:00
公開終了
2025/02/21 23:59