エビデンス依存は病なのか?

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本イベントは、ゲンロンカフェでの会場観覧、またはシラスのゲンロン完全中継チャンネルからインターネット配信でご覧いただけます。

残席がある場合、会場での当日券販売も行います。ただし、ご準備できる座席数に限りがございます。おはやめにPeatixでご予約いただくようお願いをいたします。Peatixでのお申込みは、イベント当日の開始時刻まで可能です。

【イベント概要】

9月に『酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話』が刊行される精神科医の松本俊彦さんと、『なぜEBMは神格化されたのか』が刊行される医師の大脇幸志郎さん。おふたりのW刊行記念イベントを開催します!

心の病を治すのは医者だけではありません。松本さんの新著でも語られているとおり、依存症の治療においては、同じ依存症に苦しむひとたちが自身の経験を語りあう「自助グループ」が古くから効果をあげてきましたし、患者の治療離れを防ぐ「ハームリダクション」と呼ばれる新しいタイプの公衆衛生政策も登場しています。

そして松本さんは、ひとが依存症になるのは快感のためではなく、なかなか逃れられない苦痛が一時的にでも緩和されるからではないかと語り、それはある種の治療、「自己治療」といえるのではないかとも考えます。依存症からみえてくる「治療」の意味、医師の役割とはどんなものでしょうか。

たほう、薬やワクチンといったオーソドックスな医療に欠かせないのがエビデンス。「EBM(エビデンスに基づく医学)」と聞くと、否定しようのない真理のように思えますが、大脇さんはその限界を指摘し、EBMなる思想が1990年代に登場した理由を紐解いています。もしかすると、それは依存症に似ているのかもしれません。

病を治すこと、病が治ることは、「エビデンス」で捉えきれるものなのか? そもそも「病」とはなんなのか? 心と体の両側から迫る対談にご期待ください。



松本俊彦、横道誠『酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話』(太田出版)



大脇幸志郎『なぜEBMは神格化されたのか──誰も教えなかったエビデンスに基づく医学の歴史』(ライフサイエンス出版)

松本俊彦 Toshihiko Matsumoto

1967年生まれ。精神科医。国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部長。1993年佐賀医科大学卒。横浜市立大学医学部附属病院精神科、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所司法精神医学研究部、同研究所自殺予防総合対策センターなどを経て、2015年より現職。著書に『薬物依存症』(ちくま新書)、『誰がために医師はいる』(みすず書房)、『自分を傷つけずにはいられない』(講談社)、『もしも「死にたい」と言われたら』(中外医学社)他多数。訳書にターナー『自傷からの回復』(監修、みすず書房)、カンツィアン他『人はなぜ依存症になるのか』(星和書店)他多数。

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放送開始
2024/09/27 19:00
公開終了
2025/03/27 23:59
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放送開始
2024/09/27 19:00
タイムシフト視聴終了
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