はじめて読む現代文学シリーズ#2村上春樹の性愛と魂──なぜ彼だけが「国民的」になりえたか

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本イベントは、ゲンロンカフェでの会場観覧、またはシラス・ニコニコ生放送のゲンロン完全中継チャンネルからインターネット配信でご覧いただけます。
会場での当日券販売も行います。ただし、ご準備できる座席数に限りがございます。おはやめにPeatixでご予約いただくようお願いをいたします。Peatixでのお申込みは、イベント当日の開始時刻まで可能です。

【イベント概要】

今年2月に開催され大好評だった「君は大江健三郎を知っているか──国民的作家の『ヤバさ』をめぐって」に続く、【はじめて読む現代文学シリーズ】第二弾を開催します。今回取り上げるのは村上春樹です。
ハン・ガンが受賞し話題となったノーベル文学賞ですが、今年も日本では「村上春樹が受賞するかどうか」が取りざたされました。毎年1回、風物詩のように人々の話題に上がる小説家は、彼以外にはいないでしょう。また最近では彼の小説が「キモい」という意見をめぐり、SNSで大きな議論が起こりました。
いったいなぜ、村上春樹だけがSNSでバズり、「国民的」な話題となるのか。その愛憎入り混じる人々の反応の背景には、彼の性描写や、「スピリチュアリズム(あるいはオカルティズム)」のモチーフがあるように見えます。同時にそれは、前回取り上げた大江健三郎とも共通するテーマです。
なぜ日本の「国民的作家」にとって「性愛と魂」は重要なのか。村上春樹の作品を(大江を添えて)掘り下げます。
スピーカーは前回と同じく、批評家の安藤礼二さんと、文学研究者の菊間晴子さんです。司会はゲンロン編集部の横山宏介が務めます。
未読の方から「ハルキスト」まで楽しめる、はじめて(の視点から)読む村上春樹イベントです。

安藤礼二 Reiji Ando

1967年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。文芸評論家、多摩美術大学美術学部教授。2002年「神々の闘争──折口信夫論」で群像新人文学賞優秀賞受賞。著書に『神々の闘争 折口信夫論』(講談社、2004年、芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞)、『光の曼陀羅 日本文学論』(講談社、2008年、大江健三郎賞および伊藤整文学賞受賞)、『折口信夫』(講談社、2014年、角川財団学芸賞およびサントリー学芸賞受賞)、『縄文論』(作品社、2022年)、『井筒俊彦 起源の哲学』(慶應義塾大学出版会、2023年)他、最新刊として『死者たちへの捧げもの』(青土社、2023年)。監訳書に井筒俊彦『言語と呪術』(慶應義塾大学出版会、2018年)がある。

菊間晴子 Haruko Kikuma

1991年生まれ。2021年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、東京大学大学院人文社会系研究科助教。専門は日本近現代文学、表象文化論。
著書に『犠牲の森で 大江健三郎の死生観』(東京大学出版会、2023年、第12回東京大学南原繁記念出版賞)。論文に「「後期の仕事(レイト・ワーク)」にあった「希望」 大江健三郎の小説作品における死者とのコミュニケーションに着目して」(『日本近代文学』2017年5月)、「●を超えて、あるいは●のなかで 『うたびこ』『0』に見る「喪」と「メランコリー」」(『ユリイカ』2020年3月)、「「テン窪大檜」の表象に見る「魂」の救済可能性 大江健三郎『懐かしい年への手紙』、『燃えあがる緑の木』の比較分析を通して」(『超域文化科学紀要』2021年1月)など。

横山宏介 Kosuke Yokoyama

1991年生。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾第一期優秀賞。批評再生塾TAを経て、ゲンロン編集部所属。

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放送開始
2024/12/05 19:00
公開終了
2025/06/05 23:59
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放送開始
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タイムシフト視聴終了
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