「ゲンロン 大森望 SF創作講座」の授業です。担当講師は高山羽根子先生と井上彼方先生、大森望先生です。
【スケジュール】
1限 19:00-20:00:講義
2限 20:10-22:10:梗概講評会
3限 22:20-23:20:実作講評会
【第7課題】
「自分とまったくちがう思想を持つ人を語り手、あるいは主要人物にしてください」
思想信条を、物語の人物に語らせる形になってもいいです。そうでなくてももちろん大丈夫。
自分とはかなり違ったところにある人を中心に書いてください
マッチョでも、ミニマリストでも、ナチュラリストでも、ごみ屋敷の住人でも。
自分とまったくちがう人を書こうとするとどうしても解像度が下がり、こどもっぽくなったりするかもしれません。できるだけ寄り添って書くことが求められるかも。
楽しんで(あるいは苦しんで)書けますことを。
(高山羽根子)

高山羽根子 Haneko Takayama
富山県生まれ。多摩美術大学美術学部絵画学科卒業。
2009年、「うどん キツネつきの」第1回創元SF短編賞佳作。同作がアンソロジー『原色の想像力』(創元SF文庫)に収録。2014年、短編集『うどん キツネつきの』刊行。2015年、短編「おやすみラジオ」が第46回星雲賞(日本短編部門)参考候補作に選出。SFが読みたい!2016年版 BEST SF 2015[国内篇]7位に『うどん キツネつきの』選出。第36回日本SF大賞最終候補作に『うどん キツネつきの』選出。2016年、「太陽の側の島」で第2回林芙美子文学賞受賞。2017年、「太陽の側の島」が『行き先は特異点 (年刊日本SF傑作選)』(創元SF文庫)に採録。2018年、短編集『オブジェクタム』刊行。小説トリッパー(朝日新聞出版)掲載の短編ほか収録。第39回日本SF大賞最終候補作に選出。2019年、「居た場所」が第160回芥川龍之介賞候補。短編集『居た場所』刊行。文藝(河出書房新社)掲載の短編ほか収録。

井上彼方(VGプラス) Kanata Inoue
SF企業VGプラス合同会社のクリエイティブディレクター。VG+の運営するオンラインSF誌 Kaguya Planetのコーディネーター。編著書『社会・からだ・私についてフェミニズムと考える本』(社会評論社)

大森望 Nozomi Ohmori
1961年高知生まれ。書評家・SF翻訳家・SFアンソロジスト。〈ゲンロン 大森望 SF創作講座〉主任講師。著書に『21世紀SF1000』、『新編・SF翻訳講座』、《文学賞メッタ斬り!》シリーズ(豊崎由美と共著)、《読むのが怖い!》シリーズ(北上次郎と共著)など。アンソロジーに《NOVA 書き下ろし日本SFコレクション》、《不思議の扉》の各シリーズのほか、『星雲賞SF短編傑作選 てのひらの宇宙』など。訳書にコニー・ウィリス『ブラックアウト』『オール・クリア』など多数。2013年には『NOVA』が第34回日本SF大賞特別賞を受賞。