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一般 入場券3,000円
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学生 入場券2,500円
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友の会会員限定最前列席 入場券3,500円
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チャンネル会員無料
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一般1,485円

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チャンネル会員無料
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一般1,500円
本イベントは、ゲンロンカフェでの会場観覧、またはシラス・ニコニコ生放送のゲンロン完全中継チャンネルからインターネット配信でご覧いただけます。
会場での当日券販売も行います。ただし、ご準備できる座席数に限りがございます。おはやめにPeatixでご予約いただくようお願いをいたします。Peatixでのお申込みは、イベント当日の開始時刻まで可能です。
【イベント概要】
2025年3月、批評再生塾初代総代、吉田雅史さんの初単著『アンビバレント・ヒップホップ』が刊行されました。
リアルとフィクション、日本とアメリカのはざまに揺れる日本語ラップの「両義性(アンビバレンス)」を鮮やかに読み解く本書のうらには、「かつて批評が小説に読み込んできた問題意識は、日本語ラップに引き継がれているのではないか」という隠されたテーマがあります。
いったいいま、批評が読み解くべき「アツい言葉」とは何なのか。徹底的に議論します。
登壇するのは吉田さんの師であり、音楽と小説を横断して論じてきた批評家の佐々木敦さん。そしてゲンロンカフェ初登壇となる、作家の古川日出男さんです。『ミライミライ』や『とても短い長い歳月』でヒップホップを主題に/形式に取り入れてきた古川さんは、過去の文学の「サンプリング」と「リミックス」を特徴とする作品を数多く執筆しています。
佐々木さんと古川さんは、共著『「小説家」の二〇年 「小説」の一〇〇〇年──ササキアツシによるフルカワヒデオ』を出版するなど、長年にわたる並走者。同書にも寄稿している吉田さんは、古川さんの大ファンだと言います。そんな三人による議論は唯一無二のグルーヴを生み出すこと間違いなし。ヒップホップを入口に、言語芸術の持つ可能性について縦横無尽に語り合う一夜です。

古川日出男 Hideo Furukawa
撮影=朝岡英輔
作家。1966年福島県生まれ。早稲田大学文学部中退。
1998年、長篇小説『13』でデビュー。第4作となる『アラビアの夜の種族』(2001年)で日本推理作家協会賞と日本SF大賞をダブル受賞。『LOVE』(2005年)で三島由紀夫賞、『女たち三百人の裏切りの書』(2015年)で野間文芸新人賞と読売文学賞をダブル受賞。現代語全訳を手がけた『平家物語』(2016年:池澤夏樹=個人編集「日本文学全集」第9巻)はTVアニメ化され、続く『平家物語 犬王の巻』(2017年:仏・繁体字中国語・簡体字中国語に翻訳)も劇場アニメとして映画化された。その他の代表作に『サウンドトラック』(2003年:仏・伊語に翻訳)、『ベルカ、吠えないのか?』(2005年:英・仏・伊・韓・露語に翻訳)、『聖家族』(2008年)、『馬たちよ、それでも光は無垢で』(2011年:仏・英・アルバニア語に翻訳)、『南無ロックンロール二十一部経』(2013年)、『木木木木木木 おおきな森』(2020年)、ノンフィクション『ゼロエフ』(2021年)などがある。
執筆と並び朗読を軸とした表現活動も継続しており、音楽家、美術家、漫画家、舞踊家など他ジャンルの表現者との共演・共作をはじめとする多様なスタイルによるライブ・パフォーマンスを行なうほか、2007年に文芸誌「新潮」で朗読CD『詩聖/詩声 日本近現代名詩選』を、2010年には文芸誌「早稲田文学」で朗読DVD『聖家族 voice edition』を発表。宮沢賢治の詩を朗読したCDブック『春の先の春へ 震災への鎮魂歌』(2012年)も刊行している。
また2014年に蜷川幸雄演出の舞台のために戯曲『冬眠する熊に添い寝してごらん』を書き下ろして以降、数年おきに長篇戯曲を執筆・発表している。
2011年の東日本大震災の後には、自身が脚本・演出を手がける朗読劇「銀河鉄道の夜」のプロジェクトや、言葉と表現をテーマにワークショップなどを行なう「ただようまなびや 文学の学校」の主宰など、集団での活動にも取り組みつつ自らの文学表現の領域を拡張。世界各地で開催されている文学イベントにも度々参加し、講演や朗読パフォーマンスがいずれも高評を得ている。

佐々木敦 Atsushi Sasaki
撮影=新津保建秀
1964年生まれ。思考家/批評家/文筆家。音楽レーベルHEADZ主宰。映画美学校言語表現コース「ことばの学校」主任講師。芸術文化のさまざまな分野で活動。著書に『成熟の喪失』(朝日新書)、『「教授」と呼ばれた男』(筑摩書房)、『増補新版 ニッポンの思想』(ちくま文庫)、『増補・決定版 ニッポンの音楽』(扶桑社文庫)、『ニッポンの文学』(講談社現代新書)、『未知との遭遇【完全版】』(星海社新書)、『批評王』(工作舎)、『新しい小説のために』『それを小説と呼ぶ』(いずれも講談社)、『あなたは今、この文章を読んでいる。』(慶應義塾大学出版会)、小説『半睡』(書肆侃侃房)など多数。

吉田雅史 Masashi Yoshida
1975年。批評家/ビートメイカー/MC。2000年前後の8th wonderの活動に始まり、現在はヒップホップコレクティヴ、口頭遊民ダコタを引率。〈ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾〉初代総代。著作に『ラップは何を映しているのか』(大和田俊之氏、磯部涼氏との共著、毎日新聞出版、2017)。訳書に『J・ディラと《ドーナツ》のビート革命』(ジョーダン・ファーガソン著/DU BOOKS、2018)。2024年にはゲンロンより単著『アンビバレント・ヒップホップ』リリース予定。ビートメイカー/MCとしては、Meiso『轆轤』(2017)プロデュース、Fake?とのユニットによる『ForMula』((2018)プロデュース、OMSBのEP『ForMulaHAVEN』(2021)、『ForMula喜哀』(2023)への参加など。2023年10月に口頭遊民ダコタのファーストアルバム『ForMula脱皮とて…』リリース。