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〈ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校〉第4期、グループ展A講評会の模様を生中継します。
放送時刻は14:45-17:30を予定してます。第1部は五反田アトリエから展示の様子を、第2部はゲンロンカフェから講評会の様子を中継します。
【展覧会概要】
展覧会名:「オソレの品種改良」
出展作家:伊賀 大/三浦春雨/浦丸真太郎/BeBe
会期:2018年9月15日(土) ~ 23日(日) ※9月22日(土)は講評のため終日休廊
開廊時間:平日/15:00-20:00 土日祝/13:00-20:00
会場:ゲンロン カオス*ラウンジ 五反田アトリエ 〒141-0022 東京都品川区東五反田3-17-4 糟谷ビル2F
※ 展覧会の会場はゲンロン カオス*ラウンジ 五反田アトリエとなります。ゲンロンカフェでは開催されませんので、ご注意ください。
※ 講評日の9/22(土)は講評のため終日休廊とさせていただきます。ご了承ください。
「オソレの品種改良」ステートメント
ゲンロンカオス*ラウンジ新芸術校第4期グループA。4人のアーティストのグループ展である。新芸術校第4期は様々な背景を持つ者で構成されており、今回展示をする4人もまたキャラ立ちをしているのだが、彼彼女らは、極めて原初的な当人の「自覚するこころ」と「無自覚のこころ」の揺らぎの中で今回の作品は制作された。
展覧会タイトルに触れよう。現代。少なくない人々は無意識に様々な「タグ付け」をし、感情も、行動も、テンプレート化が自動生成される思考停止の元に生きている。しかし『私には心がある。私の支配者は私だ。』と言う反論ももちろんあるだろう。では、その心こそが、人間の原罪であるならばどうだろうか。
参加作家BeBeは言う。『心はすごくあやふやで曖昧なものなのに、心を満足させる事や納得させようとする力が強すぎた、重きを置き過ぎた』と。私たちは、テンプレ化した日常をアミニズムの突然変異のような土地で生活している。心とはかけ離れた原始信仰だった土地の人間が、心の飼犬になった。自然を正当にオソレた事が、日本のアミニズムの起点であるならば、当時の我々は、『私もまた自然である』と考え、心の「恐れ」と身体の「畏れ」を一体化して、自然になりきった。
オソレは我々にとって文化の起点の一つだった。現代のテンプレの日常は、そこから、あまりに遠くに来すぎてしまったのかもしれない。そこに「品種改良」を施そうというのが今回の試みである。品種改良という極めて人為的な行為に、私たちは一度立ち止まり、「品種改良」の意味を少し拡張してまわりを見つめてみると、「品種改良」は根を深くして点在していることがわかる。誰のための「品種改良」が今まで行われ、これからは必要なのか。今一度、私たちは文化の起点にあった、心と身体が混じりあっていた「オソレ」を取り扱い、成熟の文化(のように見える)の上にオソレの萌芽を探す。この萌芽に、作家は何を接ぎ木すべきなのか。私たちは、何を育てるべきなのか。(小林真行)
【イベント後記】
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【新芸術校第4期 今後の展覧会予定】
グループ展B「眩暈」
出展作家:アイコン(SHU-TING CHANG) / 青木美紅 / 江原沙保梨 / すーちゃん / 杉本幸子 / 林修平 / 松浦香帆 / 松枝昌宏 / PHILIPP AUBERT
2018年10月13日(土) ~ 21日(日)
講評会審査員:飴屋法水、黒瀬陽平
グループ展C「まさにそうであることの嚥下 / Swallowing what exactly is that」
出展作家:AQ(劇団 芸術治療院) / BB[おおば英ゆき] / 木村文香 / 國冨太陽 / 小林真行 / 谷本美貴子 / F・貴志
2018年11月10日(土) ~ 18日(日)
講評会審査員:高山明、黒瀬陽平
グループ展D「ANAGRA Round Trip」
2018年12月1日(土) ~ 9日(日)
講評会審査員:宇川直宏、黒瀬陽平
最終講評会
2019年3月2日(土)
出展作家:グループ展A~D講評会での成績上位5名
講評会審査員:岩渕貞哉、津田大介、和多利浩一、黒瀬陽平
鴻池朋子 Tomoko Konoike
1960年秋田市生まれ。玩具デザインの後、絵画、映像、彫刻、絵本など様々なメディアで現代の神話を発表。近年は2016年個展「根源的暴力」新潟県立万代島美術館巡回、「Temporal Turn」スペンサー美術館(米国)、2017年 「Japan Spirits of Nature」ノルデスカアクヴァラル美術館(スウェーデン)、2018年「ECHOES FROM THE PAST」カレヴァ美術館(フィンランド)、個展「A fairy tale passing through the fur」リーズ美術大学(英国)、個展「ハンターギャザラー」秋田県立近代美術館。
黒瀬陽平 Yohei Kurose
1983年生まれ。美術家、美術評論家。ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校主任講師。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。博士(美術)。2010年から梅沢和木、藤城嘘らとともにアーティストグループ「カオス*ラウンジ」を結成し、展覧会やイベントなどをキュレーションしている。主なキュレーション作品に「破滅*ラウンジ」(2010年)、「キャラクラッシュ!」(2014年)、「カオス*ラウンジ新芸術祭2015『市街劇 怒りの日』」(2015年)など。「瀬戸内国際芸術祭2016」にカオス*ラウンジとして参加。著書に『情報社会の情念』(NHK出版)。