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友の会会員限定最前列席 前売券2,600円
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一般500円
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一般1,000円
【イベント概要】
平成が終わろうとしている。
激動の時代と言われる長い昭和を経て、1989年から始まった「平成」。
この間、日本思想は大きく変質した。
冷戦構造の崩壊後、1993年に55年体制は終焉を迎え、1996年に橋本内閣が成立すると、一挙に新自由主義がメインストリームに躍り出る。
1999年には「2ちゃんねる」が開設され、「ネトウヨ」と名指される新たな保守層が形成された。
しかしこれらの変化は、明治に始まる近代日本の帰結であることを見逃してはならない。
『近代日本の右翼思想』『未完のファシズム』などの著作で、戦前の右翼思想を鮮やかに読み解き、佐藤優との共著『平成史』ではこれらの知見を踏まえながら、平成日本の本質を解き明かした片山杜秀。
著書『批評メディア論』で戦前の文壇を徹底分析し、日本における「論壇」や「批評」の条件を明らかにすると、新著『教養主義のリハビリテーション』では、読書の習慣が喪失し、歴史感覚が失われていくなかで、いかに教養主義を現代に甦らせうるかを説いた大澤聡。
膨大な文献研究を通して、近代から現在までを一貫したパースペクティブで読み解いてきた2人の論客が、「平成」が終わろうとするいま、あらためて日本思想の軌跡と行く末を語る。
新たな元号を迎えるために必聴の対談。
【イベント後記】
当日のtweetのまとめはこちら!
大澤聡 Satoshi Osawa
1978年生まれ。批評家/メディア研究者。近畿大学文芸学部准教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。日本の思想やジャーナリズムの歴史的変遷を分析しつつ、現代社会やカルチャーに関する批評活動も広くおこなっている。著書に『定本 批評メディア論』(岩波現代文庫)、『教養主義のリハビリテーション』(筑摩書房)。編著に『1990年代論』(河出書房新社)、『三木清教養論集』(講談社文芸文庫)、『三木清大学論集』(同)、『三木清文芸批評集』(同)などがある。
片山杜秀 Morihide Katayama
1963年生まれ。政治思想史研究者/音楽批評家。慶應義塾大学法学部教授。同大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。日本近代音楽の研究により京都大学人文科学研究所人文協会賞を受ける。『音盤考現学』と『音盤博物誌』(共にアルテスパブリッシング、『音盤放浪記』と改題してちくま文庫に収録)で吉田秀和賞とサントリー学芸賞を、『未完のファシズム』(新潮社)で司馬遼太郎賞を受ける。その他の著書に『近代日本の右翼思想』(講談社)、『ゴジラと日の丸』(文藝春秋)、『ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる』(文春新書)、『見果てぬ日本』(新潮社)、『国の死に方』(新潮新書)、『クラシックの核心』(河出書房新社)、『歴史という教養』(河出新書)、『平成史』(佐藤優氏との対談、小学館)、『近代天皇論』(島薗進氏との対談、集英社新書)等。現在、NHKFMで『クラシックの迷宮』のパーソナリティ、吉田秀和賞、尾高賞、サントリー音楽賞、佐治敬三賞の審査員を務める。