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シラスにて本番組をご購入いただいた方、またはシラスのゲンロン完全中継チャンネル会員の方は、番組ページより以下の作品をダウンロードできます。
・中学2年生版『古代戦士ハニワット』+続編『ワンダースキーΩ(オメガ)』(未完)
・高校1年生版『古代戦士ハニワット 伊耶那岐伝説』(揃い)
・大学2年生版『古代戦士ハニワット 月読伝説』
武富氏が青少年時代から描き続けた『ハニワット』シリーズ。当時の貴重な作品をぜひお楽しみください!
※ 資料はシラスの番組ページのみの配布となります。ニコ生からご視聴の場合は資料をダウンロードできませんので、何卒ご了承ください。
武富健治氏の『古代戦士ハニワット』イラスト入りサイン色紙プレゼント抽選の応募受付は終了しました。当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。たくさんのご応募をいただき、ありがとうございました。
【イベント概要】
《埴輪と土偶に練り込まれた膨大な偽史設定 このまま終結なんて我慢できない いますぐ買って応援だ! ドグーン!》
――東浩紀(『古代戦士ハニワット』第7巻帯文)
「漫画アクション」にて連載中の武富健治氏の『古代戦士ハニワット』。埴輪や土偶といった古代史モチーフが登場する伝奇SF的な世界観のなかで、変身したヒーローが戦う王道マンガ作品。テレビドラマ・映画化された『鈴木先生』など、濃密な心理描写やドラマの演出で高い評価を得ている武富氏の、新たな代表作として人気が高まっている。
しかし今年5月、武富氏は自身のTwitterで「ハニワットが、9巻までで連載終了(打ち切り)との通達がありました」と報告。作品の面白さから版元内部でも強い期待が寄せられたが、単行本の売上が伸び悩み苦渋の決断が下ったそうだ。だが8月末に発売される第7巻、その発売前後の既刊分を含めた売れ行き次第では、打ち切り中止の可能性もゼロではないという。
ゲンロンカフェでは単行本1巻&2巻の発売時に、刊行記念イベントを開催。現代の新たなヒーローマンガとして、壮大な物語の幕開けを予感させる同作の魅力を熱く語り合った。また武富氏は〈ゲンロン ひらめき☆マンガ教室〉のゲスト講師としても、マンガ家を志す受講生たちに渾身の指導を行っている。
そんな武富氏の『ハニワット』が「このまま終結なんて我慢できない!」と生まれた超応援企画。これから描かれるはずの構想や、武富氏が本作に込める熱い想いをたっぷりと語っていただく予定だ。
聞き手は、江戸東京博物館学芸員の春木晶子氏。ヒーローマンガは時に男性向け作品として捉えられがちだが、『ハニワット』は性別や年代を超えて、幅広い層に訴えかける重厚な物語が描かれている。また春木氏が務める江戸東京博物館では、10月から特別展「縄文2021―東京に生きた縄文人―」が開催され『ハニワット』で描かれた土偶も展示されるそうだ。近年は「縄文ブーム」に沸くが、古代史との関連からも本作の魅力に迫っていきたい。
この番組を見れば絶対に読みたくなる! 単行本を買って応援だ!
【聞き手の春木晶子氏より】
『鈴木先生』の第一話「げりみそ」を読み終えたとき、打ち震えた。
批判しにくい悪や暴力を、こんなかたちで、広く世に伝えることができるなんて。それを実行している人が同時代にいるなんて。その漫画が世に受け入れられてヒットしてテレビドラマ化までされているという事実に、勇気づけられた。
『古代戦士ハニワット』の第一部・長野善光寺編を読みながら、突っ込みと笑いと賞賛が止まらなかった。称えるべき生き方や失われつつある価値を、こんなかたちで、世に伝えようとしているなんて。それを埴輪と土偶が現代戦う物語によって実行するなんて。その漫画がまだ世に受け入れられていないのか、劇的なヒットを待ちながら不本意なかたちで打ち切られようとしているという事実に、絶望している。
おかしい。全人類は今すぐ全巻買って読むべきだ。
人間と人間を超えたものの衝突と和合、その興奮や切なさを味わい、思考するべきだ。
頁の一コマ一コマに、線の一本一本に、台詞の一言一句に、おののきながら。
「何を見せられてるんだ・・・!?」(単行本1巻より)と突っ込みながら。
漫画に向かって、一人ぶつぶつとつぶやき、けらけら笑い転げては感銘を受けていたわたしは、感想と感嘆を作者本人に直接ぶつけられるという得難い機会をいただいた。
全人類を代表してわたしは、武富健治に突っ込む。
荒ぶる武富の魂鎮めの結末やいかに。全人類には祈りながら死闘を見届けていただきたい。
イベントの最後に、全人類にこう思わせる会にしよう。
「オレは もう 今 逝ってもいいぜ!」
(春木晶子)
※ 放送のみ(会場は無観客)のイベントです。
武富健治『古代戦士ハニワット』(アクションコミックス)
武富健治 Kenzi Taketomi
春木晶子 Shoko Haruki
1986年生まれ。江戸東京博物館学芸員。専門は日本美術史。 2010年から17年まで北海道博物館で勤務ののち、2017年より現職。 担当展覧会に「夷酋列像―蝦夷地イメージをめぐる人・物・世界―」展(北海道博物館、国立歴史民俗博物館、国立民族学博物館、2015-2016)。共著に『北海道史事典』「アイヌを描いた絵」(2016)。主な論文に「《夷酋列像》と日月屏風」『美術史』186号(2019)、「曾我蕭白筆《群仙図屏風》の上巳・七夕」『美術史』187号(2020)、「北のセーフイメージ」『ゲンロンβ』49号・50号・52号、「あなたに北海道を愛しているとは言わせない」『ゲンロンβ』54号・55号。株式会社ゲンロン批評再生塾第四期最優秀賞。