経済政策と貨幣の考古学──作為の契機としての金融政策

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【イベント概要】

貨幣はなぜ貨幣なのか。本物の偽札は偽札なのか——社会における言語論と並んで経済における貨幣論は多くの思想家の知的好奇心を刺激してきた。そのなかで常に対立点となってきたのが貨幣商品説(=特別な商品としてのマネー)と貨幣法制説(=権力によって決定されているからマネー)である。一見衒学的な考古学のように思われる貨幣の出自であるが、このいずれに基礎を置くかによって金融政策の方向性は正反対にもなり得る。
江戸・明治・昭和における政策転換を例に日本における両説の対立を概観するとともに、日本の言論における商品説の優位と丸山真男の作為の契機論の関係性について考えてみたい。思想史は時に最先端の政策論争の核心に触れる。

飯田泰之 Yasuyuki Iida

エコノミスト。1975年東京生まれ。埼玉県日高市育ち。東京大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科修士課程修了、博士課程単位取得中退、駒澤大学経済学部専任講師・准教授を経て2013年より明治大学政治経済学部准教授。著書に『マクロ経済学の核心』(光文社新書)、『経済学講義』(ちくま新書)、『日本史に学ぶマネーの論理』(PHP研究所)など。

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