キャラクターたちは、3.11を見ていたか?

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登壇者
美術家 黒瀬陽平
批評家 村上裕一
美術批評家 土屋誠一

黒瀬陽平氏による概要

1990年代後半から2000年代にかけて、日本におけるキャラクター文化論はめざましい発展を遂げた。エヴァンゲリオンによって戦後日本の精神分析が行われ、「スーパーフラット」によってオタク文化と狩野派が接続され、初音ミクとニコニコ動画によってカリフォルニアン・イデオロギーの夢が再び語られた。この国においてキャラクター文化とアートは不可分であり、キャラクター論を組み込んだ独自の芸術論が芽生えつつあった。
そのような、キャラクター文化に対するいささか楽観的で夢想的な「空気」は、現在少なからずトーンダウンしていることは確かだろう。そしてその重要な節目のひとつに、2011年3月11日があったこともまた、確かであるように思う。いずれにせよ、2000年代までに存在したキャラクター論と芸術論の融合可能性は、それらを醸造していたシーンもろとも後退してしまった感がある。
震災後、キャラクター論と芸術論の幸せな邂逅を夢見ることは許されないのか、あるいは変わらずに夢見るべきか。震災以前/以後の変化を見定めながら、キャラクター論と芸術論のありうべき交差点について議論する。

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また私の側でトピックとして挙がりそうなキーワードを付記させていただきます。

キーワード

震災 キャラクター ハイカルチャーとサブカルチャーのトランスクリティーク

現代美術 歴史 悪い場所 アーキテクチュア=建築=情報論的下部構造

日本性 クールジャパン アメリカの影 ネオダダ ポップアート シミュレーショニズム カタストロフ 文化史の断絶と更新

メタボリズムとダイナミズム アイドル 神 ゴースト 情念定型 固有名 単独性 インターステラー

楽園追放 ハーモニー ゆうきゆうな ラブライブ けいおん ゆるゆり

ポストエヴァンゲリオン ポストオウム真理教 ポスト震災 ポストカタストロフ

初音ミク 神 ハイデガーの技術論における救済の概念 ベンヤミンの廃墟を見つめるパウル・クレー的歴史の天使 ピエール・レヴィ ミシェル・セール キャラクターの準客体=準主体性

ネットワークによるエンパワーメント ソーシャルメディアにおけるアディクション 否定神学的超越論的シニフィアンと創発神学的唯物論的停止装置

インターネットコミュニティ サイバーカスケード 認知心理学 社会心理学 表象文化論 倫理と美学

美 崇高 生存のART=技法

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