「言葉」は日本の「リアル」を刷新できるか──ラップ、福島、ツーリズム

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【イベント概要】

日本語ラップがブームだ。
火付け役はテレビの深夜番組「フリースタイルダンジョン」だという。
震災以後、日本の言論空間全体が閉塞に向かう一方、プロレス的にリリックを闘わせる番組が注目を集め、あるいはSEALDsに代表されるように、若者の政治運動とラップが結びつく様は、傍目には時代の風を受け、カウンターカルチャーとしてのラップ/ヒップホップが息を吹き返しているようにも見える。

批評再生塾からデビューした新進批評家・ラッパーの吉田雅史氏は、従来のラップが定義してきた「リアル」であることについて、以下のように記している。

リリックの内容と実存に乖離がないか、端的に嘘や欺瞞がなく、本当のことを歌っているのかどうかが、まずは問われる。一方で「本当のこと」しか歌ってはならないのであれば、あらゆる歌はその当事者しか歌えないことになる。しかし、自分が直接体験した訳ではない事象について、その場に居合わせていない出来事について、想像力を駆使して語ることこそが、アーティストとしてのMCの本領なのではないだろうか。

「歌う」を「言う」に置き換えてみれば、どこか昨今、日本の言説を覆ってきた空気にも通じる。他方、ゲンロン発行のメルマガで「浜通り通信」を長期連載中の小松理虔氏は、熊本地震が起きた直後の配信号で、左右に両極化した言説に人々が疲弊し、結果的に徐々に保守化が進む福島の現状に触れ、最後にこのように綴っている。

被災してしまったという事実は変えられない。希望もある、しかし絶望もまた同時にあるという、この引き裂かれた風景から何を感じてもらうかが大事なのではないか。

言葉で被災地の「リアル」を伝えてきた小松氏は、また同時に、自身が主宰する小名浜のオルタナティブスペース・UDOK.を拠点に、音楽イベントにも関わってきた。そんな小松氏の目にいまの日本の音楽、言説をめぐる状況はどのように映っているのか。

にわかに盛り上がりを見せる日本語ラップブームの背景にあるものは何か。そして震災以後、歌われてきた言葉の中からは何が読み取れるのか。異色のふたりの対談から考える一夜。必見。

 

【イベント後記】


 

当日のtweetのまとめはこちら

togetter

小松理虔 Riken Komatsu

撮影=鈴木禎司
1979年いわき市小名浜生まれ。ローカルアクティビスト。いわき市小名浜でオルタナティブスペース「UDOK.」を主宰しつつ、いわき海洋調べ隊「うみラボ」では、有志とともに定期的に福島第一原発沖の海洋調査を開催。そのほか、フリーランスの立場で地域の食や医療、福祉など、さまざまな分野の企画や情報発信に携わる。『ゲンロンβ』に、『新復興論』の下敷きとなった「浜通り通信」を50回にわたって連載。共著本に『常磐線中心主義 ジョーバンセントリズム』(河出書房新社)、『ローカルメディアの仕事術』(学芸出版社)ほか。初の単行本著書である『新復興論』が第18回大佛次郎論壇賞を受賞。

吉田雅史 Masashi Yoshida

1975年、東京生まれ。〈ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾〉初代総代。批評/ビートメイク/ラップ。「MA$A$HI」や「Nejel Mongrel」のアーティスト名義で、8th wonder、Immigrate Us、My Best Friend Goblin (was $10…) 等のグループで活動。レーベルAphasic Tone主宰。『ゲンロンβ』に「アンビバレント・ヒップホップ」を連載中。主著に『ラップは何を映しているのか』(大和田俊之氏、磯部涼氏との共著)。

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放送開始
2016/07/26 19:00
タイムシフト視聴終了
2016/08/02 18:00