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【概要】
多くの謎に満ちながらも、中世以来、今日まで大事に受け継がれてきた能楽「翁」は、芸能・文化の点から重要であるだけでなく、新型コロナウイルスをはじめ、今日の様々な問題を解くヒントを秘めています。
2021年3月12日、日本博皇居外苑特別公演「祈りのかたち」におきまして、26世観世宗家・観世清和氏による「翁」の公演がございます。
本イベントでは、この「翁」公演にさきがけ、能楽研究の第一人者の松岡心平氏、日本の思想界を牽引してきた中沢新一氏、日本芸能について画期的な研究を発信する沖本幸子氏の三者を迎え、「翁」について、その発生の過程と思想的な意義を、さまざまな切り口から議論して頂きます。
※ 放送のみ(会場は無観客)のイベントです。
松岡心平 Shinpei Matsuoka
東京大学名誉教授。一般財団法人観世文庫理事。専門は能・世阿弥を中心とする中世芸能。著書に『宴の身体―バサラから世阿弥へ』(岩波書店、1991年)、『能―中世からの響き』(角川書店、1998年)、『中世芸能を読む』(岩波書店、2002年)ほか。
中沢新一 Shinichi Nakazawa
明治大学野生の科学研究所所長。思想家、人類学者。著書に『チベットのモーツァルト』(せりか書房、1983年)、『森のバロック』(せりか書房、1992年)、『『カイエ・ソバージュ』シリーズ(講談社、2002–2004年)、『アースダイバー』(講談社、2005年)、『野生の科学』(講談社、2012年)ほか。
沖本幸子 Yukiko Okimoto
東京大学准教授。日本文学・芸能研究者。日本中世の芸能を軸に、民俗芸能、儀礼なども視野に入れ研究。著書に『今様の時代―変容する宮廷芸能』(東京大学出版会、2006年)、『乱舞の中世―白拍子・乱拍子・猿楽 』(吉川弘文館、2016年)。