JST構造化チーム若手・共創支援グループ主催 若手研究者の新キャリアパス──第3回「院卒小説家になろう」

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【概要】

JST(国立研究開発法人科学技術振興機構)のセンター・オブ・イノベーションプログラム(以下、COIプログラム)では、構造化チームが中心となって若手人材の活躍促進(以下、構造化チーム「若手」)に取り組んでいます。このたび、株式会社ゲンロンの協力で、構造化チーム「若手」の学生&若手・共創支援グループリーダーより「若手研究者の新たなキャリアパス」について考える番組を3回にわたって配信します。

現在、アカデミック・ポジションの若手研究者は、ほぼ全員が任期付きです。加えて、多くの若手研究者は「大学・研究所に属さないと、研究はできない(競争的資金も獲得しづらい)」と考え、次のポスト探しに疲弊しています。

第3回目となる本イベントでは、大学院修了後に小説家という新たな道を開拓したゲスト講師の話から、「研究の経験を異なった道に活用する」「研究者の道に囚われすぎない」ことを考えます。書評家・翻訳家の大森望氏を司会に迎え、博士(学術)を取得しアカポスで研究に従事した後に小説家に転身した円城塔氏、修士(美学)を所持し大学院での経験が小説に活かされていると語る藤野可織氏、修士(数理科学)を取得した後にSF小説の講座に通い作家になった麦原遼氏、博士(理学)を所持して大学で教える傍らミステリ新人賞を受賞した茜灯里氏をゲストに、「院卒小説家」について討論します。

アカポスに縛られない生き方の利点と問題点から「若手研究者の在り方」を改めて考え、研究者以外の視聴者にも「研究者とはなにか」「日本の高等教育の現状」を考えるきっかけとしていただければ幸いです。(JST・COIプログラム構造化チーム「若手」学生&若手・共創支援グループリーダー 橘由里香)

※ 放送のみ(会場は無観客)のイベントです。

円城塔 Enjoe Toh

写真提供=新潮社
1972年、札幌生まれ。研究者を経て作家。SF、純文学問わず広く活動中。主な著書に、『Self-Reference ENGINE』(文藝春秋、2014年 Philip K. Dick Award 特別賞)、『烏有此譚』(講談社、第32回野間文芸新人賞)、『道化師の蝶』(文藝春秋、第146回芥川龍之介賞)。訳書に、チャールズ・ユウ『SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと』(早川書房)。近作に『シャッフル航法』(河出書房新社)、『エピローグ』(早川書房)、『雨月物語』(河出書房新社、池澤夏樹個人編集日本文学全集所収)、『プロローグ』(文藝春秋)。

麦原遼 Haruka Mugihara

数理科学(修士)。2017年に「ゲンロン 大森望SF創作講座」参加、「逆数宇宙」で第2回ゲンロンSF新人賞優秀賞受賞。以降、短篇等を発表。

茜灯里 Akari Akane

博士(理学)、獣医師。2020年に日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞。著書に「馬疫BA-EKI」(光文社)。研究者として、本名で「ニュートリノ」(東京大学出版会、分担執筆)、「科学ジャーナリストの手法」(化学同人、分担執筆)などを執筆。

大森望 Nozomi Ohmori

1961年高知生まれ。書評家・SF翻訳家・SFアンソロジスト。〈ゲンロン 大森望 SF創作講座〉主任講師。著書に『21世紀SF1000』、『新編・SF翻訳講座』、《文学賞メッタ斬り!》シリーズ(豊崎由美と共著)、《読むのが怖い!》シリーズ(北上次郎と共著)など。アンソロジーに《NOVA 書き下ろし日本SFコレクション》《不思議の扉》の各シリーズのほか、『星雲賞SF短編傑作選 てのひらの宇宙』など。訳書にコニー・ウィリス『ブラックアウト』『オール・クリア』など多数。2013年には『NOVA』が第34回日本SF大賞特別賞を受賞。

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放送開始
2021/03/03 19:00
放送終了
2021/03/10 23:59
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放送開始
2021/03/03 19:00
タイムシフト視聴終了
2021/03/10 23:59