学問のミライ#8世界一ヤバい人類学入門──マリノフスキー、存在論的転回、そしてメラネシアの大地へ

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【イベント概要】

活躍する若手研究者に、各分野のアツい研究についてお話をうかがう連続企画「学問のミライ」。今回は、人類学者の橋爪太作さんをお招きします。

橋爪さんが研究を行なっているのは、南太平洋の島国・ソロモン諸島。「メラネシア」と呼ばれるこの地域は、名だたる人類学者たちのフィールドワーク先となり、そこから歴史をうごかす数々の研究が生み出されてきました。そんなメラネシアで、橋爪さんは「大地」をキーワードにして、わたしたちが生きる社会や自然のありかたを再定義する人類学研究に取り組んでいます。
(ちなみに橋爪さんは、吉田航太さんによる学問のミライ#4に少しだけ登壇されており、そこで調査地の写真などを観ることができます。)

イベントの前半では、人類学の歴史や基礎知識をおさらいします。たとえば、現代人類学の基礎をつくったとされるマリノフスキーとは何者だったのか? そして現在、人類学にとどまらない大きな影響をもたらしている「存在論的転回」とは一体どのような議論なのか? まずは「そもそも人類学とはどのような学問なのか」を確認します。
そのうえで、後半は実践篇へ。橋爪さんがソロモン諸島で行なってきたフィールドワークをもとに、人類学者が何を見聞きし、どのようなことを考えているのか、赤裸々にお話しいただきます。森林伐採に揺れるソロモン諸島の村で人類学者が経験したものとは? 森の倒木が垣間見せる、これからの人類学の課題とは? 島の乗り合いトラックで出会ったイスラエル人は何者なのか?…… 臨場感あふれるトークや写真、映像をつうじて、人類学者の思考法と、そして人類学の未来について議論を広げます。

いまいちばん「ヤバい」人類学は、メラネシアの熱帯の大地にある。今年5月に刊行された初の単著『大地と星々のあいだで──生き延びるための人類学的思考』(イースト・プレス)でダイナミックな議論を展開してみせた気鋭の人類学者による刺激的なトークに、ぜひご期待ください!(植田将暉)

 

【「ゲンロン・セミナー」、「学問のミライ」とは】

2023年2月から、大学院生たちが中心となって企画・運営する、新たな連続イベント「ゲンロン・セミナー」と「学問のミライ」がスタートしました!
どちらも、ゲンロンに勤務する大学院生のスタッフらが「聞き手」となり、ゲストの研究者から「学問の面白さ」を引き出すという、これまでにない「対話」形式の学術イベントです。
ゲンロンカフェによる、学問の未来を切り開くための新しい挑戦を、ぜひ応援いただけますと幸いです。
詳細はこちら

※ 「学問のミライ」は、放送のみ(会場は無観客)のイベントです。

皆さまからの質問やお便りを募集します。
登壇者への質問、メッセージなどを下記の投稿フォームからお送りください。
https://forms.gle/xtKdQEb8XVbVEK158
※ 進行によっては、フォームでいただいた質問・メッセージをイベント内でご紹介できない場合がございます。あらかじめご了承ください。

橋爪太作

1986年、鹿児島県生まれ。大阪公立大学准教授。東京大学教養学部を経て、東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学科(相関社会科学専攻)で博士号を取得。専門は、文化人類学、メラネシア地域研究。著作に、『大地と星々のあいだで:生き延びるための人類学的思考』(イースト・プレス)、「起源の闇と不穏な未来のあいだ:現代ソロモン諸島マライタ島西ファタレカにおける社会変容の深層」(『文化人類学』87巻1号)など。「起源の闇と不穏な未来のあいだ」で第19回日本文化人類学会奨励賞を受賞。最近考えているテーマは、琵琶湖、地質学、極限環境での居住など。

植田将暉 Masaki Ueta

1999年、香川県生まれ。早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程在籍。憲法学、特に「自然の権利」をめぐる比較憲法史。ゲンロン編集部所属。

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放送開始
2024/08/17 19:00
公開終了
2025/02/17 23:59